システムエンジニアという職種は、システム開発において、ユーザーからシステム要件を引き出して文書化したり、システムの仕様を決定する仕事です。システム開発で広く用いられている開発モデルがウォーターフォールモデルというもので、システム要件定義、設計、コーディング、テストという順で進めていきます。システム開発を進めていくうえで必要となる知識は、業務を行いながら身に着けていくことが可能ですが、資格試験を通してスキルアップを図ることができます。
なかには国家試験もあり、年に2回ほど試験が開催されています。入門的なITパスポート試験や、システム開発企業に入った新卒社員が取得するレベルの基本情報技術者試験があります。さらにステップアップした試験があり、ネットワークやセキュリティ、データベースに関する試験もあります。自分がシステムエンジニアとしてどういった業務にかかわるかによって、より理解度を深めるために試験を受けて知識を身に着けていきます。国家試験以外には、ベンダーが提供している資格があります。システム開発には、メーカーが開発したサーバーやルーターを使うのですが、それらの機器の設定や挙動などの理解を深めるための試験もあります。
また、プログラミング言語の理解度を評価するための試験もあります。受験するのに数万円の受験料が掛かる場合がありますが、合格した際には受験料や資格取得お祝い金を出す企業もあります。